台湾のECサイトで訊かれる「載具」って何!?
台湾好きが高じてきた方の中には、台湾のECサイトで買い物したい!という方もいらっしゃると思います。
私も台湾のECサイトでのネットショッピングにチャレンジしてみたのですが、手続きを進める中で[載具]について何か問われている項目が出てきました。
しかしこれが自動翻訳だと上手く訳してくれないし、日本語で説明してくれているサイトが全然見つからなくてちょっと引っかかったので、調べ上げたことをまとめておきたいと思います。
以下の情報は2020年9月現在のものです。また、中国語レベルは決して高くない私が中国語のサイトの情報を元にまとめています。できる限り正確な情報を目指してはいますが細かい部分が間違っている可能性は否定できません。参考程度にご覧ください。問題点がありましたらブログのメニューにあります連絡フォームよりご指摘いただけますと幸甚です。
1.統一發票のひとつ[電子發票]
[載具]の前に[電子發票]について。
台湾で買い物をしたときに貰えるレシートは、くじの番号が付いている[統一發票]というものです。台湾のECサイトで買い物にチャレンジするようなレベルの方であればご存じの方も多いかと思います。
この統一發票にはいくつか種類がありますが、近年主流になってきているのが[電子發票]です。電子發票はその名のとおり、インターネットなどの電子的な手段を用いて作成や受け渡しがおこなわれる統一發票を指しています。
更にこの電子發票には[雲端發票]と[電子發票證明聯]があります。
[雲端發票]は紙に印刷せず雲端=クラウド上で保管される統一発票。
台湾の多くのECサイトの場合、わざわざ紙の統一發票は発行せずにこの[雲端發票]が発行されるようです。
[電子發票證明聯]は紙に印刷された電子發票。台湾に行ってお店で買い物をしたときに貰えるレシートは、今は多くがこの電子發票證明聯だと思います。台湾リピーターならおなじみの、バーコードとQRコード2つが載っているあれです↓
ただこれは「證明(証明)」と名前にあるとおり、あくまで雲端發票が発行された證明書だと思われます。だってこれ電子じゃないし。何を買ったかなどの明細も電子發票證明聯には載っていませんしね。
2.[載具]とは
2.1.[載具]の意味と種類
[載具]は「雲端發票を保存する(載せる)ためのツール(具)」とのこと。
ECサイトで買い物をするときに問われているのは「雲端發票を何に保存しますか?」ということのようです。
と言っても実際にデータが保存されている場所はクラウド上でしょうから、「雲端發票の発行先情報を何と紐づけますか?」みたいなイメージだと思います。
何に保存することができるのか?というと、これはたくさん種類があります。ただ、大きく分けると[共通性載具]と[非共通性載具]2種類になります。
2.2.[共通性載具]とは
[共通性載具]はその名のとおりどのお店でも共通で使える載具です。
共通性載具は[手機條碼]と[自然人憑證]の2種類のみです。
これらは両方政府が提供しているものです。ですので、雲端發票を発行しているお店なら必ず選択肢にあるはずです。
[手機條碼]は雲端發票のデータを一つに集約するためのバーコードです。財政部のサイトやアプリから携帯電話の番号を登録すると発行されます。(手機=携帯電話、條碼=バーコードですね。)
実店舗で買い物をするときには、このバーコードを提示すると手機條碼に雲端發票が保存されるようです。
更にこれに銀行口座も登録おくと、統一發票のくじに当たった時に自動的に当選金が振り込まれる上に税金も一部免除になるようでかなり便利そうです。
手機條碼は外国人でも台湾の携帯電話番号とメールアドレスだけで登録できるようです。旅行者用の日数限定のSIMでも登録できてしまうのではないかと思いますが…要調査です。(いつかチャレンジして記事を更新したい…)
[自然人憑證]は内政部が発行しているインターネット上で身分証明をしてくれるICカードらしく、これを持っているとオンラインでいろんな手続きができるそうです。これに電子發票のデータも紐づけて保存することができるとのこと。
ただし自然人憑證を作成できるのは18歳以上の台湾人のみとのことですので、日本人がこれを選ぶことはできません。
2.3.[非共通性載具]とは
[非共通性載具]はショップの会員カード、悠遊卡や一卡通などの電子マネー、クレジットカード(台湾の銀行などが発行している一部のカードのみ)など、いろんなものがあります。
A店の会員カードはB店では使えない、という感じで非共通の載具ということですね。
ショップが電子マネーやクレジットカードに雲端發票を保存するサービスを提供していれば、電子マネー・クレジットカードで決済するのと同時に使用した電子マネー/クレジットカードに雲端發票が保存されます。
例えばコンビニでの支払いに悠遊卡を使った場合など、主に実店舗でのキャッシュレス決済がこのパターンになると思われます。
また、ショップが会員カードに雲端發票を保存できるよう財政部に申請して承認されると、会員カードを[會員載具]として利用できるようになるとのこと。
会員カードと言っても物理的なカードに限らないとのことで、ショップが持っている顧客情報に雲端發票の情報を紐づけるみたいなイメージだと思われます。
ECサイトでは会員登録をして名前やメールアドレスなどを登録しますが、これを[会員載具]として利用できるようにしているところが多いみたいです。
3.結論、ECサイトで[載具]について聞かれたら?
結論から言うと日本に住む日本人なら実質[會員載具]一択です。
ネットショッピングの場合は主に3択になっているようです。
- 會員載具(Member Carrier)
- 手機條碼(Mobile Barcode)
- 自然人憑證(Natural person certification)
中国語表記・英語表記ともECサイトによって微妙に異なる場合があると思いますが、だいたいこんな感じです。
前述のとおり自然人憑證は日本人は入手できませんし、台湾リピーターなどで台湾の携帯番号を持ってるという方以外は手機條碼も入手できません。
会員載具ならECサイトに登録されている情報に紐づけて雲端發票を発行してくれますので間違いないです。
なお余談ですが、「そもそも載具についてなんて聞かれてませんけど?」という場合は、おそらく日本に直接商品を発送してくれるECサイトを利用されているのではないでしょうか?載具はいずれも台湾に住む人でないと入手が難しいものばかりなので、聞くまでもないってことだと思われます。
「載具について聞かれたということは海外には発送してないECサイトってこと?どうやって日本で受け取るの?」と思われた方は是非こちらの記事もご覧ください→【紹介コードつき!】Buyandship国際転送サービスを使ってみた
実際に台湾に行くことはなかなかできなくても、ネットショッピングで台湾を楽しんじゃいましょう。参考になれば幸いです😊
「やっぱり中国語のECサイトでネットショッピングなんてハードルが高い…」という方は日本語で買い物しましょ!台湾旅行のお得プランが充実しているKKdayですが、「おうちで台湾」と銘打って台湾関連商品の通販をやっています!パイナップルケーキをはじめとした台湾みやげ、ルーロー飯など本場台湾の味、台湾雑貨など要チェックです。台湾製マスクもありますよ
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